「身体は疲れているのに眠れない」
「眠ろうと思うほど、なかなか寝付けない」
そのような経験がある方も多いのではないでしょうか?
その眠れなくなる原因は、過度な肩こりによるものかもしれません。
今回は、肩こりから眠れなくなる原因と、対処方法について解説していこうと思います。
なぜ肩こりが原因で眠れなくなるのか?
睡眠は交感神経と副交感神経といった自律神経の活動が深く関係しています。
通常の自律神経の活動は、朝起きると交感神経は優位になり日中に活動的に過ごせるようになり、就寝前になるにつれ副交感神経に切り替わり、身体をリラックスさせることで眠気を誘います。
しかし肩こりは常に筋肉が緊張している状態のため、交感神経も過度に優位になり、うまく身体がリラックスすることができません。
その結果、自律神経の切り替えがスムーズにいかずに、「疲れているのに眠れない」という状態になってしまいます。
肩こりを防止する生活習慣で「眠れない」を解消する
不眠を改善するためには、肩こりを改善・防止する生活習慣を整え、自律神経のバランスを正常に戻すことが必要です。
ストレッチを取り入れる
肩の緊張をほぐすストレッチを、普段の生活の中に取り入れていきましょう。
①息を吸いながら両肩をすくめるようにあげます。
②息を吐くと同時に肩をストンと落とします。
③肩が暖かくなるまで繰り返す
1日2〜3回行うだけでも肩こりの改善に期待ができるので、是非行ってみてください。
湯船に入る習慣をつける
入浴時には湯船に入ることを習慣にしましょう。
湯船に入ることで身体が芯から温まり、血行が促進されるだけでなく、副交感神経が刺激されリラックスすることができます。
お湯の温度は40度程度にして、就寝1〜2時間前に入ると、安眠しやすくなります。
就寝前のスマホやパソコンはやめる
就寝前にスマホ、パソコン、テレビなどブルーライトが出るものを使用するのは控えましょう。
ブルーライトを浴びることで、身体が「まだ日中である」と勘違いしてしまい、寝つきが悪くなる原因になります。
適度な運動を取り入れる
肩こりは肩の筋肉が強張り、血行不良が起きていることが原因であるため、運動を行い血行を促進することで、肩こりの改善につながります。
激しい運動ではなく、散歩や軽いジョギングから始めることがおすすめです。
なかなか時間が取れないような方は、歩くときはやや早歩きにする、階段を使う回数を増やすなど、生活のなかでの運動を意識してみてください。
眠れないほどの肩こりは整形外科に
眠れないほどの肩こりが、3〜4日症状が続くようであれば、整形外科に受診するようにしましょう。
肩こりの原因が心筋梗塞や、がんなどの命に関わるような重篤な病気である可能性もあります。
また、慢性的な肩こりに対する不安やストレスが、肩こりを悪化させる原因になることもあるため、自身を安心させるために病院の受診を検討しましょう。
まとめ
今回は、肩こりから眠れなくなる原因と、対処方法について解説してきました。
肩こりから眠れなくなるのは、肩こりによる自律神経の乱れが原因です。
肩こりによって、身体を休息させる副交感神経への切り替えが上手くいかず、寝つきが悪くなってしまいます。
肩こりの改善するために、まずは下記の生活習慣を整えていきましょう
・適度な運動、ストレッチを取り入れる
・就寝前のスマホを使用しない
・湯船に入る習慣をつける
また、肩こりの原因の一つとして、内臓の病気の可能性もあるので、眠れなくなるほどの肩こりが3〜4日間続くようであれば、整形外科へ受診をおすすめします。