腰の痛み

【よくある質問】脊柱管狭窄症とヘルニアの違いは?


『脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いが分からない』

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、どちらも背骨の中を通る神経を圧迫する病気であるため、足の痺れなど似たような症状が引き起こされます。

そのため、その違いについて、よく分からないという方も多いのではないしょうか?

そこで、今回は脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて解説していきます。

 

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアとの違いは?

背骨は椎骨と呼ばれるリング状の骨と、それをつなぐ椎間板、黄色靭帯などで構成されており、そのリングの中に脳からつながる太い神経が通っています。

脊柱管狭窄症とヘルニア、どちらの病気も背骨の中を通る神経を圧迫していることは同じですが、その神経を圧迫する「病態」と「症状」に違いがあります。

 

病態の違いについて

脊柱管狭窄症は、背骨を構成する椎骨の変形や、黄色靭帯が厚くなったり、椎間板が膨らむことで脊柱管を狭くし、神経を圧迫させています。

主に加齢が原因として挙げられ、高齢者に多い病気です。

一方、椎間板ヘルニアは椎間板が破れてしまうことで、中身の髄核が出てきてしまい、神経を圧迫しています。

主に力仕事や激しいスポーツなど、繰り返し負荷がかかることが原因で発症する病気です。

 

 

症状の違いについて

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、どちらも脊柱管の神経を圧迫する病気であるため、似ている症状も多いですが、病態の違いから症状に特徴があります。

今回は脊柱管狭窄症の特徴的な症状に注目してみてみましょう。

①短距離でも歩くと足が痺れ、安静にすると落ち着く

②身体を反る動作が辛い

③腰痛をあまり感じない

 

 

①短距離でも歩くと足が痺れて、安静にすると落ち着く

歩いているとお尻〜足にかけての痺れや痛みが発生し、安静にしていると落ち着くという症状は、間歇性跛行(かんせつせいはこう)という脊柱管狭窄症の特徴的な症状です。

症状の程度にもよりますが、200〜300m歩いただけでも、このような症状が現れるため、長距離を歩くのは難しくなります。

椎間板ヘルニアの場合は、間歇性跛行の症状は現れません。

 

②身体を反る姿勢が辛い

脊柱管狭窄症は、身体を反る姿勢は痛みや痺れが発生し、背中を丸めたり、前屈みの状態だと症状が落ち着く特徴を持っています。

そのため、歩いている時に間歇性跛行の症状がでた時、前傾姿勢で休むことで症状が、より落ち着きやすくなります。

また、カートのような押して歩けるものがあれば、比較的楽に移動することも可能です。

逆に椎間板ヘルニアの場合は、背中を丸めたり、前屈みになることで症状が現れ、身体を反ることで症状が落ち着いてきます。

 

③腰痛はあまり感じない

症状の程度にもよりますが、脊柱管狭窄症の場合、腰痛は軽いものであったり、感じない方も多いのも特徴です。

椎間板ヘルニアの場合は、発症初期から腰痛が伴うことがほとんどです。

 

まとめ

今回は脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて解説しました。

これらの病気には「病態」と「症状」に違いがあります。

病態の違いとして、脊柱管狭窄症は、背骨を構成する組織が変形することで神経を圧迫し、椎間板ヘルニアは椎間板が破れることで神経を圧迫しています。

その病態の違いから、それぞれ症状に違いがあります。

特徴的な症状として間歇性跛行があり、この症状は脊柱管狭窄症に現れ、椎間板ヘルニアには現れません。

また脊柱管狭窄症は身体を丸めると症状が落ち着くのに対し、椎間板ヘルニアは身体を反る姿勢をとることで、症状は落ち着きます。

どちらの病気も、悪化すると排泄障害や運動神経麻痺など、日常生活に支障を与える病気であるため、早めの受診が大切です。

 

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