多くの日本人は頭痛を一度ぐらいは経験したことがあります。反対に頭痛を経験したことがない人を探すのが大変なぐらいです。
それだけありふれた症状になってしまいました。
ちなみに頭痛の症状には個人差があり痛む場所や頻度などが異なります。ただ、大きく分けていくつかのパターンに分けられる場合も多く、治療方針の決定に役立つことも多いです。
こめかみに頭痛が出てしまうケースも臨床現場ではよく見られ、日常生活や仕事の支障になってしまうと悩んでる方もいますよね。
そこでこの記事ではこめかみに頭痛が起こってしまう原因や対策について詳しく解説していきます。
こめかみの頭痛で悩んでいる方はぜひご覧ください。
こめかみに頭痛が起こる原因は?
こめかみに頭痛が起こってしまう原因には大きく分けて二つ考えられます。
- 偏頭痛
- 緊張性頭痛
それぞれ症状や特徴が異なるため解説していきましょう。
偏頭痛
偏頭痛とは神経が過剰に興奮してしまうことで発生する頭痛のことをいいます。片頭痛と表現する人もいますがどちらも同じ種類の頭痛です。
特徴としては拍動をするようにズキズキと痛みが出ること。血管が脈打つタイミングで痛みが出るのが代表的な症状です。
また、人によっては偏頭痛を感じる前に前駆症状が出てしまうケースもあります。
有名なのは閃輝暗点と言って目の前にギザギザとした光が見えたり、その部分が暗くよく見えなくなってしまう症状のことです。
この閃輝暗点の後、偏頭痛が起こることがよくあるのです。
他にも光や匂い、音に敏感になってしまう方も多いですね。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は頭痛の種類が中で最も多いと言われています。
偏頭痛は神経の過剰な興奮によって起こりますが、緊張性頭痛は筋肉の緊張により引き起こされます。
肩や首の筋肉が緊張することによって、頭が引っ張られ痛みが出てしまうのです。さらに筋肉の緊張により血液循環も滞ってしまい痛みだけでなく重たさやダルさを同時に感じることもあります。
まとめると、こめかみに頭痛が起きた時、ズキズキと痛むようなら偏頭痛、重たく締め付けられるような痛みなら緊張性頭痛の可能性が高いです。
ただ、厳密に言うと緊張性頭痛と偏頭痛が混じったような症状も存在するため正確な治療をした場合、専門機関への受診をお勧めしています。
こめかみに頭痛が起こった時の対処法は?
こめかみに頭痛が起こった時の対処法は以下の三つです。
- 頭全体をマッサージする
- 睡眠をしっかりとる
- 食事を気をつける
ひとつずつ解説していきます。
頭全体をマッサージする
もしもあなたに起こっている頭痛が緊張性頭痛だった場合、肩や首の筋肉の緊張から引き起こされている可能性が高いため全体をほぐすことで痛みが軽減するかもしれません。
肩や首だけでなく頭全体も筋肉で覆われているため、頭部をマッサージすることによってより筋肉の緊張がほぐれます。
ちなみに偏頭痛である場合マッサージをしてしまうと場合によっては症状が悪化してしまうこともありますよ。
偏頭痛は血液循環が良くなることによって、拍動に合わせて余計に痛みを生じることがあるためです。
専門的な知識がない方は頭全体をマッサージするのは緊張性頭痛の時だけにしましょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠をしっかりとることによって頭痛を軽減できるかもしれません。これは偏頭痛、緊張性頭痛どちらに対しても有効な手段です。
頭痛に悩まされる人の特徴として睡眠時間をしっかりと取っていないことがよくあります。睡眠時間が短いと体が上手く回復しないため頭痛にもなりやすくなってしまうのです。
人によって理想的な睡眠時間は若干前後しますが7~8時間程度の睡眠を定期的にとることが重要と言えます。
食事を気をつける
食事と頭痛も深い関係があります。バランスを欠いた食事は筋肉の緊張を高めてしまうだけでなく、神経も過剰に興奮させてしまいます。
特に甘いものをよく食べる方は要注意です。血液内に余分な糖質が漂ってしまい、正常な細胞を破壊してしまうきっかけを作ってしまいます。
実際に甘い物を控えたところ頭痛の発生頻度が少なくなったという人は意外に多いです。毎日の食事を見直し頭痛が出づらい食生活を心がけましょう。
まとめ
こめかみに起こる頭痛は緊張性頭痛が片頭痛であることがほとんどです。正確に原因を知りたい場合は専門機関を受診することをお勧めします。
自分でケアしてもある程度は良くなることもありますが、何が原因かを探るまでに時間がかかってしまうことも多く結果的に症状が取れなくなってしまうかもしれません。
当院では頭痛の施術に対し力を入れていますのでお困り方は是非ご相談ください。