肩の痛み

【肩が痛い】まずは肩こりの状況を確認しよう

「最近、肩こりがひどい気がする」

肩こりは厚生労働省の調査で、日本人の身体の悩みとして、女性では1位、男性では2位と報告されており、日本人の国民病とも言われています。

しかし、肩こりは「病院にいくまではない」と軽く見られがちであり、気がついたら悪化しているケースも少なくありません。

また、肩こりは他の病気が原因で発症することもあるため、状況によってはすぐに病院へ受診した方が良い場合もあります。

今回は簡単にできる腰痛の重症度チェックと、肩こりに隠れた病気について紹介していきたいと思います。

あなたの肩こり重症度チェック

まずは自分の肩こりの重症度をチェックしていきましょう。

【やり方】

・足を揃えて立ち、両腕を前にまっすぐ伸ばしましょう

・手のひらを上にして軽く握り、肘を90度まで曲げて両肘をくっつけます。

・顔を正面に向けたまま、腕だけをゆっくり上げていきます。

【結果】上げた肘の位置で肩こりの重症度をチェックすることができます。

①鼻の上の位置まで肘が上がった

⇒柔軟性があり、理想的な可動域をされています。

今後もこの状態をキープできるようにしていきましょう。

②口の位置まで肘が上がった

⇒肩こりになりつつあります。

これから正しい姿勢を意識したり、ストレッチ等のケアを行うことで肩こりの悪化を予防し、比較的早く改善することができます。

③アゴ〜肩の高さまで肘が上がった

⇒肩こりが酷くなってきており、多少のストレッチやマッサージでは改善しない状態です。

肩こりの他に、頭痛や吐き気などの症状も引き起こしている可能性もあります。

④胸の位置からほとんど動かない

⇒可動域が極度に狭くなっているため、生活に支障が出ている可能性が高いです。

肩こりの原因は筋肉の問題だけでなく、関節や内臓の病気が引き起こしている可能性があります。

一度病院などで診察してもらい、原因をはっきりさせた方が良いでしょう。

 

痛みが出る前に肩こりを改善するために

肩こりの原因として『運動不足』『精神的な緊張』などがあげられますが、一番の原因としてあげられるのが『姿勢の乱れ』です。

猫背やストレートネックになってしまうと、肩や腰の筋肉を前に引っ張ってしまうため、疲労がたまり、肩こりになってしまいます。

生活習慣が姿勢をつくる

姿勢の乱れは日々の生活習慣や仕事環境が大きく影響しています。

パソコンでの業務など、同じ姿勢で長時間仕事を行うことで肩や背中の筋肉が固まり、猫背の姿勢になってしまいます。

またスマホを使用する際、無意識に画面を覗き込むような姿勢となり、ストレートネックになっている方も少なくありません。

肩こりの対策には、日々の生活から姿勢を正しくするように心がけることが必須となります。

肩こり解消となる意識すべき姿勢

正しい姿勢を作る上で大切なことは、頭がしっかりと首から下の胴体の上に載っている状態をつくることです。

『天井から伸びた系が胸骨を軽く引かれているイメージを持つ』ことを心がけましょう。

気が付くと姿勢が乱れていることは多々あると思いますが、まずは『乱れに気づいたら姿勢を整える』ことから実施していきましょう。

その肩こり、他の病気の原因かも

肩こりは筋肉の疲労とは関係なく、内臓の病気や首に原因があり、発症している可能性もあります。

肩こりのほかに、特定の場所に強い痛みがあったり、休んでも改善されず徐々に悪化していくことがあれば、一度医療機関への受診をしましょう。

心臓の病気(心筋梗塞、狭心症)

狭心症は「関連痛」というものがあり、不具合のある心臓ではなく、心臓から離れた場所に痛みが出ることがあります。

それは脊椎内の心臓の感覚神経と、その他の感覚神経の経路が同じであるため、神経が勘違いをして起こると言われています。

関連痛は肩のほかに、奥歯・のど・みぞうち・背中などの上半身(特に左側)に起こるため、急にそれらの場所が痛み出した場合は注意が必要です。

首の病気(頚椎間板ヘルニア)

頸椎間板ヘルニアは、頚椎(首の骨)の間をつなぐクッションである椎間板の中の髄核という組織が、外に飛び出してしまった状態のことをいいます。

飛び出した髄核が神経を圧迫することで「肩こり」「軽い手の痺れ」「首の痛み」などの症状が現れます。

悪化してくると手や腕の感覚がなくなったり、握力が低下、下半身に症状が出てくる場合もあります。

まとめ

今回は腰痛の重症度チェックと、肩こりに隠れた病気について紹介しました。

日々の生活や仕事に追われていると、つい自分の身体を疎かにしがちになってしまいます。

肩こりは”身体の不調”であり、身体の異常を伝えるサインでもあります。

日々忙しくても、日常生活の中で姿勢を意識したり身体を動かす工夫をすることは可能です。

今後も健康的な生活が送れるように、今の状況を確認し、今できることを積極的に取り入れていきましょう。

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