「肩こりからめまいが出た時は、どうすればいい?」
肩こりは日本人の国民病と呼ばれるほど、日本人のほとんどの方が経験している症状です。
そのため、『肩こり程度で』と放置する人も多く、症状が悪化し、めまいや吐き気などの症状に悩まされる人も少なくありません。
そこで今回は肩こりからめまいが起こる原因と、その後の対処法について紹介していきます。
めまいが起こっている状態とは?
めまいが起こっている状態のほとんどは、脳への血流不足が原因です。
慢性的な肩こりになることで、首周辺の筋肉も強張ってしまうため、脳への血流障害が引き起こされてしまいます。
また、肩こりが長期間続くストレスにより、自律神経が乱れてしまい、血圧の調整がうまくいかず、めまいが起こる場合もあります。
めまいがでたら、まずは病院の受診を検討しよう
肩こりから、めまいの症状が出た場合、下記のような病気が隠れている可能性があります。
・頸椎椎間板ヘルニア
・狭心症、心筋梗塞
・脳血管障害
・高血圧、低血圧
めまいの厄介なことは、めまいの程度と病気の重大さはあまり関係がないことです。
軽いめまいでも、くも膜下出血のサインであったり、めまいが強くても特に重大な病気でないことも少なくありません。
そのため、めまいの症状が出たら、1度医療機関を受診するようにしましょう。
どの科にいけばいいのか?
まず、基本的に症状が強いところに合わせて、病院を選択していきましょう。
○めまいが強い場合は『耳鼻いんこう科』
○めまい、肩こりが強い場合は『整形外科』
○めまい、頭痛、身体の片側の痺れ、言語障害などがある場合は『脳神経外科』
特に身体の片側の痺れ、言語障害がある場合、脳梗塞など脳血管障害の可能性があるため、すぐに病院受診するようにしてください。
めまいの原因である肩こりを改善する
肩こりが原因のめまいの場合は、肩こりを改善することで、めまいも解消されることがほとんどです。
そのため普段の生活の中に、肩こりや首こりを予防、改善する習慣を取り入れることが大切になります。
運動を習慣的に取り入れる
運動を取り入れると血行も促進されるだけでなく、肩こりのもう一つの要因であるストレスも解消されるため、肩こりの改善・予防に効果的です。
「運動なんてそんな時間はない」という方は、少し早歩きで歩く、1階分は階段で移動するなど、普段の生活の中で身体を動かす機会を増やしていきましょう。
長時間の作業には休憩を入れる
パソコンなどのデスクワークや運転など、長時間同じ姿勢での仕事をしている方は、筋肉が固まり、肩こりや首こりになりやすい傾向があります。
そのため仕事に一区切りがついたら、一度立ち上がり軽くストレッチをいれるなど、滞っていた血行を促してあげましょう。
入浴は湯船に入る習慣をつける
入浴時はシャワーで済ませるのではなく、湯船に入ることを習慣にしましょう。
お湯の温度は40度程度で、15〜20分程入浴すると、副交感神経が刺激されリラックスすることができ、肩こりの解消につながります。
ただ、入浴中にめまいやぼーっとするなどの症状が出た場合は、すぐに中止しするなど、体調にあわせて行うようにしてください。
まとめ
今回は肩こりからめまいが起こる原因と、その後の対処について、紹介していきました。
普段の生活に支障がでるほどの症状や病気は、いきなり発症するわけではなく、まず小さな症状から現れます。
たかが肩こり、めまいだからと放置するのではなく、まずは医療機関への受診を行い、体のケアや生活習慣の見直しをしていきましょう。