今まで腰痛や痺れを感じていない方が、そのような症状に悩んだら「もしかしてよく耳にする椎間板ヘルニアってやつかな?」と不安になってしまいますよね。
でも、椎間板ヘルニアがどんな痛みかを書いている記事やメディアも少なく結局腰が痛い原因がわからない!と思う方がほとんどではないでしょうか。
そこで本記事では椎間板ヘルニアの痛みの現れ方について解説していきます。
また、それ以外にも椎間板ヘルニアになりやすい方の特徴や手術の必要性について公開しています。
ぜひ、ご覧ください。
椎間板ヘルニアってどんな痛み?
結論からいうと、椎間板ヘルニアの痛みは人によって感じ方が異なります。
腰に痺れを伴う方もいれば、痛みだけという方もいるのです。そのため、「この痛みが椎間板ヘルニアです」ということはなかなか難しいのが現状です。
椎間板ヘルニアは「どこで神経が圧迫されたか」によって感じる症状が異なるのが特徴。
例えば、
- 首の骨(頚椎)で起これば手や腕に痺れや痛み
- 腰の骨(腰)で起これば腰や下半身に痺れや痛み
となります。
ちなみに実は椎間板ヘルニアは無症状のケースも多いことが知られています。
実際に椎間板ヘルニアの症状がある方と、腰痛などの症状が全くない方を画像検査した結果、同じ頻度で椎間板ヘルニアが発見されました。
このことから椎間板ヘルニア=症状ではないことがわかったのです。
そのため、画像検査で椎間板ヘルニアが発見されたとしても必ずしもそれが原因だとは限りません。
画像検査とあわせて体の動きを見たり、筋肉などもチェックしないと本当の原因がわからないのですね。
椎間板ヘルニアが起こりやすい人は?
椎間板ヘルニアはどの世代でも起こりうる疾患です。腰痛の中でも比較して多い原因として知られています。
しかし、統計を見ると椎間板ヘルニアを起こしやすい特徴もあります。
一般的には、
- 日本人の発症率を見ると3:1で男性が多い
- 発症率の高い年代は20〜40代
- 手術に至った例でいうと、30~40歳が36.1%・40~50歳が32.8%・30歳未満と50歳以上は15%台
となっています。
さらにいえばデスクワークなど長時間同じ姿勢でいる方や中腰での作業が多い方は椎間板ヘルニアになりやすいです。
このような動作が多い場合、腰への負担が重なり椎間板に悪影響を与えてしまうからですね。
動作や仕事環境以外に目を向けると加齢や喫煙、遺伝なんかも関係してきます。
まとめると20〜40代の男性で、デスクワークや中腰での仕事が多く、タバコを吸っている方は椎間板ヘルニアになりやすいということです。
椎間板ヘルニアは手術は必要?
椎間板ヘルニアで手術が必要になるケースはそこまで多くありません。基本的に手術が必要になるのは以下のような場合です。
- 排尿や排便に異常が出てしまっているケース
- 足がうまく動かなくなっているケース
また、それ以外にも日常生活に大きな支障をきたしている場合も手術の対象になることもあります。
他のケースでは基本的に医師との相談によって手術をするか否かを決定されます。
どういうことかというと、手術をしなくても良いが早期回復をするためにあえて手術に踏み切るということがあるためです。
例えば、スポーツをしている場合などはこれに該当しますね。
あるいは保存療法で症状が改善されず、手術に踏み切るといったケースもあります。
いずれにせよ、椎間板ヘルニアで手術が必ず必要になってくるのは排尿・排便に異常がある、もしくは足が動かないような重篤な状態だということを覚えておきましょう。
まとめ
椎間板ヘルニアの痛みは人それぞれであり、「こんな痛みです!」ということはなかなか言えません。
痛みだけの方もいますし、痺れが伴うというケースもあります。
また、椎間板ヘルニア=痛みがあるというのは誤解です。実際に椎間板ヘルニアになりながらも無症状で過ごしている方も非常に多いです。
そのため、症状で判断するのではなくしっかりとした検査で状態を知ったほうが良いでしょう。
日本人では約100万人に発症しているという報告もありますので、「もしくは椎間板ヘルニア?」と疑いがあったならば早めに専門医にかかることをおすすめします。