「腰が痛い…もしかしてこれってぎっくり腰の手前かな?」
「急に腰の痛みが強くなって…ぎっくり腰?」
ぎっくり腰はよく耳にしますが、実際の症状をしっかりと把握している方は少ないですよね。
そこで本記事では、
- ぎっくり腰の症状や期間
- ぎっくり腰の手前の症状
について詳しく解説していきます。
ぎっくり腰の症状をしっかりと知りたい方はぜひ、ご覧ください。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は突然起こった腰の強い痛みのことを言います。正式名称は急性腰痛です。
ぎっくり腰を起こした方はほとんどの場合以下のような症状を感じます。
- 歩行に支障がでてしまう程度の腰に痛み
- 寝返りが打てない程度の腰の痛み
- 前かがみになれない程度の腰の痛み
- 起き上がれない程度の腰の痛み
共通していることは「体の動きに関連して腰に強い痛みを感じる」という点です。
どの程度痛みが出ればぎっくり腰だという決まりはありません。しかし、大抵の場合、日常生活に支障が出てしまう程度の腰の痛みを感じます。
ちなみにぎっくり腰のことをドイツ語でHexenschussと言います。これを日本語に訳すと魔女の一撃。
つまり、魔女に腰をやられたかのような非常に強い痛みを起こすということです。
ぎっくり腰の痛みが続く期間
ぎっくり腰の痛みがピークに達している期間は2〜3日と言われています。
その後、だんだんと痛みが軽減され、最終的には2〜3週間程度で良くなることが多いと言われています。
しかし、ぎっくり腰が治る期間には個人差が大きい点に注意です。人によっては4〜5日程度で完全に痛みがなくなってしまう方もいれば、半年経過してもまだ腰に違和感が残っている方もいます。
個人的な経験で言えば、薬を飲んでいる方はぎっくり腰の治りが遅い印象です。薬の成分が筋肉の回復を遅くしているのかもしれません。
また、ぎっくり腰が再発したケースでは初回よりも症状の回復が遅れることも。体のバランスが崩れているため、痛みが取り除かれるまでに時間がかかってしまうのですね。
ぎっくり腰を早く治すためのコツ
ぎっくり腰を早く治すためには安静にしすぎないことがポイントです。
日本整形外科学会・日本腰痛学会が監修した腰痛ガイドライン2012では、ぎっくり腰(強い腰の痛み)になった際に安静にしすぎてしまうと回復までの時間が長くかかってしまうという研究結果を掲載しています。
具体的には痛みが強い2〜3日の間は安静にしてもOK。しかし、4日目以降からは安静は逆効果であり、回復を妨げます。
そのため、痛みが強くならない程度に普段通りの動きを続けたほうがより早くぎっくり腰は治るのです。
ぎっくり腰を早く治したい場合、過度な安静はNGと覚えておきましょう。
ぎっくり腰の手前の症状
ぎっくり腰になる前に前兆のような症状は起こることがあります。また、ぎっくり腰を引き起こしやすい状態もここではご紹介します。
ぎっくり腰を起こしやすいケース
- 腰の一瞬ズキッとした痛みが走る
- 腰が重たさがいつもより強い
- 全身に疲労が溜まっている
- 精神的なストレスが大きい
これらの状態は腰の筋肉を緊張させてしまう要因になるため、ぎっくり腰を起こしやすいと言えるでしょう。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は多岐に渡ります。
椎間板ヘルニアが影響することもあれば、精神的ストレスが大きく関わっていることも。
代表的な原因を以下にまとめました。
- 慢性的な疲れ
- 運動不足
- 姿勢の乱れ
- 睡眠不足
- ストレス
- 自律神経の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
これらの要因が複雑に絡み合ってぎっくり腰が起こることがほとんどです。
以下の記事ではぎっくり腰に原因についてさらに詳しく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
-
ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因は?痛みが長引く理由と対処法を解説
重たいものを持ったわけでもないのに、急激な腰の痛みに襲われるぎっくり腰。 一度、ぎっくり腰になってしまうと日常生活や仕事に大きな支障が出てしまいます。また、治ったとしてもぎっくり腰は再発しやすいと言わ ...
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まとめ
ぎっくり腰は急激に起こる強い腰の痛みです。
日常生活に大きな支障が出てしまうので早めのケアが必要でしょう。2〜3週間で良くなることが多いと言われていますが、間違ったケアをしているともっと長い時間がかかってしまいます。
ぎっくり腰の際はセルフケアも大切ですが、整形外科や整骨院を受診するのもおすすめですよ。
ちなみに当院でもぎっくり腰の治療にも力をいれてしまうので、ぜひご相談ください。