普段起こらない頭痛が起こると脳梗塞や脳出血ではないのかと心配になりますよね。 特に頭がガンガンとするように痛むようならなおさらです。
『脳梗塞や脳出血の場合どんな頭痛が起こるだろう…』
『できるだけ早く病院に行った方がいいのかな…』
結論から言ってしまうと命に関わるような普通である場合は通常の痛みとは異なる特徴があるため比較的気がつきやすいと言われています。
この記事では命に関わると頭痛・そうでない頭痛について詳しく解説していきます。
脳梗塞になるとどんな頭痛が起こる?
実は脳梗塞の初期症状に頭痛が起こることはめったにありません。
脳梗塞は脳の血管に血液の固まりが詰まってしまい、血流が遮断されてしまう疾患のことをいいます。
血液が遮断されてしまうと脳の働きが正常に行われなくなってしまい体に様々な症状が出ます。しかし頭痛が出現するというよりは言語障害、手足が動かしづらい、顔面麻痺、片方の視力が急激に低下するといった症状が起こることが多いです。
そのため頭の痛みではなくこれらの症状に注意をしなければいけません。
また、脳梗塞は一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれるものが起こることも。これは10~30分程度で治ってしまう脳梗塞の前兆となるもの。
喋りづらい、手足が動かしづらいなど脳梗塞と同じ症状が一時的に出現し、24時間以内に自然消滅するのが特徴です。
一過性脳虚血発作になってしまうと48時間以内に本格的な脳梗塞を起こす可能性が高いと言われています。
そのため数時間でもこれらの症状が出現した場合早期に病院に行き医師に相談することが重要です。
命に関わる危険な頭痛
ここからは命に関わる危険な頭痛について解説していきます。
命に関わる頭痛で有名なのは、
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
です。
ひとつずつ解説していきます。
くも膜下出血
くも膜下出血とは今まで経験したことがないような激しい頭痛に襲われてしまうのが特徴です。脳動脈瘤という血管のこぶのようなものが破裂することで発生します。
非常に激しい頭痛や気が遠くなる感じ、めまいなどの症状が急に起こるためほぼ確実に異常に気がつきます。
再出血をしてしまうとより重症になってしまうためすぐに救急車で病院に行きましょう。
脳腫瘍
脳腫瘍の頭痛は朝起きた時に痛み、活動するにつれだんだんと症状が強くなることが多いです。
悪性・良性関係なく脳内を圧迫してしまうため、吐き気や嘔吐、視力の低下などが起こります。それらが脳腫瘍の典型的な自覚症状です。
一般的に急激に症状が悪化するのではなく、徐々に痛くなることが多いです。
また、腫瘍が発生する部位によって症状が異なり麻痺や言語障害、ホルモンの過剰分泌など様々な異常が引き起こされます。
初めのうちは偏頭痛や緊張性頭痛などと勘違いしてしまう場合もありますが、症状が徐々に強くなってくるうちに普通の頭痛ではないと気がつくことも多いです。
頭痛以外の症状が出たら病院に行き検査をすることをおすすめします。
安全な頭痛
命に関わらない安全な頭痛は緊張性頭痛や偏頭痛が有名です。
緊張性頭痛は肩や首の筋肉が緊張することによって引き起こされる頭痛のことであり、日本人が引き起こす頭痛で最も多いとされています。
次に多いのが片頭痛であり脳内の血管が拡張し痛みを発生させるもの。脳神経が過敏になることで発生すると考えられています。
これら頭痛は症状は辛いものの命には別状はなく、安全な頭痛です。しかし、症状を放置することによって 治りづらくなってしまったできるだけ早い対策が必要になってきます。
まとめ
命にか関わる危険な頭痛はくも膜下出血や脳腫瘍などです。もしも、普段の頭痛と比較し症状が異なる場合は病院を受診し、検査をしてもらっても良いかもしれません。
早めの対応が自分の健康を守ることになりますよ。