一口に頭痛といってもいくつかの種類があり、それぞれ対策も異なります。
そのため、自分がどのタイプの頭痛なのかを知ることが重要です。
しかし、どのタイプの頭痛なのかよくわかりませんよね。そこでこの記事では、頭痛のタイプ別の原因や症状、対策について詳しく解説していきます。
ぜひ、ご覧ください。
頭痛のタイプ別の原因
頭痛には大きく分けて3つのタイプがあります。
- 緊張性頭痛
- 片頭痛(偏頭痛)
- 群発性頭痛
それぞれ原因が異なるため、タイプ別に一つずつ見ていきましょう。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は日本人の頭痛の中で最も多い種類です。5人に1人がこの緊張性頭痛を経験したことがあるといわれています。
緊張性頭痛の代表的な原因は筋肉の緊張です。育児や家事、仕事などの影響で肩や首に疲労が蓄積してしまうと、血流が悪くなってしまいます。
その結果、筋肉の柔軟性が徐々に低下してしまい最終的に慢性的な緊張状態になってしまうのです。
また、ストレスが強くかかる環境に長期間いても緊張性頭痛になってしまう可能性があります。精神的ストレスも筋肉の緊張を引き起こしてしまうのですね。
症状は頭を締め付けるような痛み、重たさです。
ちなみに緊張性頭痛は男性よりも女性の方が約1.5倍発生しやすいと言われています。女性の場合は、毎月の生理の関係で定期的に鉄分を失ってしまうためだという説もありますよ。
片頭痛(偏頭痛)
片頭痛とは、拍動性の痛みを感じる頭痛のことであり、緊張性頭痛の次に多いと言われています。
片頭痛という名称から『頭の片方だけ痛む頭痛』と思っている方もいますが、それは違います。あくまでも名称だけです。
この頭痛の原因は複数考えられており、筋肉の緊張が長引いてしまったり、脳内の神経が過敏になってしまっている説などが有力です。
また、最近では栄養素との関連も疑われています。片頭痛で悩む方の毛髪検査を行うと、マグネシウムなどのミネラル含有量が少ない傾向にあるようです。
ちなみに片頭痛は痛みが起こる前に前兆が起こることでも知られています。
閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる『火花が散るような光が見える』前兆が起こることも。また、匂いや音に敏感になってしまうような状態になることもあります。
一度片頭痛が起こってしまうと48時間以上続いてしまうことがあり、なかなか厄介な頭痛です。
群発性頭痛
群発性頭痛はこの記事で紹介した頭痛の中で最も頻度の少ないものです。しかし、非常につらい症状に見舞われてしまうため、早急な治療が必要です。
群発性頭痛の原因ははっきりとわかっていません。しかし、糖質制限などの栄養状態改善で治った例もあるため、食事などの生活習慣が関与している可能性があります。
群発性頭痛の症状は目の奥の方に突き刺されたような痛みやのたうち回るぐらいの痛みが起こるのが特徴です。
圧倒的に女性よりも男性に多く、20代後半~40代が発症のピーク。家族歴もそこまで関係ないようです。
頭痛の対策
ここからはタイプ別に対策法を紹介します。できるだけ早期に対策をとることをおすすめしますよ。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は筋肉の緊張が原因になっていることが多いため、血流を良くしたり、ほぐすことが重要です。
マッサージをするのも良いですし、患部を温めるのも効果的。また、猫背などの姿勢不良がある方は整体などで歪みを整えるのも良いでしょう。
片頭痛
片頭痛にまでなると筋肉の緊張だけでなく、生活習慣や食事なども深くかかわってきます。そのため、まずは生活リズムを改善するところからはじめましょう。
また、どのタイミングで片頭痛が出現するかも確認するとより正確に原因がわかることがあります。
お菓子やジュースを飲んだ後や、特定の食べ物を摂取した後に頭痛が起こっていることもありますよ。
自分がどのようなタイミングで片頭痛が起こるのか確認してみましょう。
群発性頭痛
群発性頭痛は原因がわかっていないものの、薬で対処できる場合があります。
神経細胞膜を安定させる働きがある薬や大脳皮質の過敏性を抑える作用がある薬などです。
群発性頭痛の場合、セルフケアではなかなか改善しないこと多いので病院への受診をおすすめします。
まとめ
頭痛には緊張性頭痛・片頭痛・群発性頭痛の3種類があります。
それぞれ原因や対策が異なるので、症状にあった適切な処置が必要です。
緊張性頭痛や片頭痛は自分でのセルフケアでも改善することがあるため、まずは日常生活の見直しから行いましょう。
一方で群発性頭痛はセルフケアでの改善は難しいため早期に病院を受診するのが良いでしょう。
また、当院でも頭痛の施術に力を入れています。お困りの方はぜひご相談ください。