頭痛だけでなく、吐き気も同時に感じる…こんな症状が起こったら不安になりますよね。
このような症状を起こす最も一般的なものは片頭痛や風邪です。命に別状はないため、症状はつらいものの不安になりすぎなくても良いでしょう。
しかし、中には命の危険を伴うものもあるので注意が必要です。
この記事では、頭痛と伴う吐き気の原因を詳しく解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
頭痛に伴う吐き気の原因
頭痛に伴う吐き気にはいくつかの原因が考えられます。
- 片頭痛
- 熱中症
- コロナ
- 脳疾患
一つずつ解説していきます。
片頭痛
片頭痛は脈打つような痛みが起こるのが特徴であり、多くの日本人が悩まされています。ある統計によると全国で840万人の片頭痛患者がいるそうです。
片頭痛になると、ズキズキとした痛みとともに吐き気を催してしまうことがあります。それ以外には嘔吐、下痢といった症状が伴うことも。
また、閃輝暗点(せんきあんてん)といった前駆症状がでることもあります。これはキラキラした光、ギザギザした光などが見える症状です。
閃輝暗点がたいていの場合、60分以内に収まり、続いて頭痛が始まります。
閃輝暗点以外にも、急激な眠気や匂いや音に敏感になることもあります。
参考資料
熱中症
熱中症とは、体に熱が異常にたまってしまい様々な不調がでてしまうことことを言います。熱がこもってしまうことによって体内の水分量・塩分量のバランスが崩れることが原因です。
高温環境で運動する方などはもちろんのこと、室内にいても熱中症になることもあります。
熱中症には軽いものから生死に関わる重度のものまで段階的に症状が見られます。
軽度~中度の症状である場合、脱水症状によって頭痛・めまい・吐き気などの症状。
さらに重度になると、40℃以上の高熱・意識障害・けいれんなどが見られます。ここまで症状が進んでしまうと脳内の温度が高まってしまい、中枢神経に異常を起こし、命の危険がある状態です。
気温が高い室外や室温が高い環境で作業した際に、頭痛と吐き気が見られた場合は熱中症の疑いがあります。
コロナ
頭痛を伴う吐き気を感じた場合は新型コロナウイルスである可能性もあります。
新型コロナウイルスの症状は、
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 全身倦怠感
- 鼻水
- 乾いた咳
です。
これは一般的な風邪やインフルエンザと同じような症状。
つまり、コロナウイルスによって起こっている症状なのか、風邪やインフルエンザによって起こっているのなのかは判断が難しいということです。
自分の症状がコロナウイルスなのかどうかを確認したい場合、各都道府県が設置している電話相談窓口に相談することをおすすめします。
参考資料
脳疾患
脳の疾患によっても頭痛と吐き気が同時に起こることがあります。脳に異常が起こることによって、それが刺激となり症状が出てしまうのです。
例えば、くも膜下出血では今まで経験したことのないような激しい頭痛や吐き気を伴うことが多いです。また、あまりにも強い痛みであえるため、意識を失ってしまうことも。
脳腫瘍では、突然頭痛が起こることはあまりなく、少しずつ頭痛を感じるようになります。数カ月~数週間かけて徐々に痛みを増してくるような頭痛が特徴的です。
頭痛は朝方に強く、起きてしばらくすると軽快する傾向にあります。圧迫の部位によっては吐き気も起こりますよ。
脳腫瘍の全てが悪性なわけではありませんが、適切な対処が必要になることもあります。
頭痛に伴う吐き気に襲われたときはどうすれば良い?
頭痛に伴う吐き気を感じた場合、まず疑うべきは片頭痛や風邪症状です。これはありふれた疾患であり、時間の経過とともに頭痛や吐き気が治ることがほとんど。
不安に思うことはありません。
しかし、激しすぎる頭痛や日に日に痛みを増してくる頭痛である場合は注意が必要です。脳に異常がでていることもあるため、早急な検査が必要でしょう。
まとめ
頭痛を伴う吐き気の原因は様々です。しかし、基本的に命に関わることは少なく強い不安を感じる必要はありません。
また、頭痛と吐き気が起こったからといってコロナウイルスであると判断することは難しいです。基本的な症状はインフルエンザや風邪と同じであるため、症状だけでどの疾患かを見分けることは困難でしょう。
ちなみに当院では、片頭痛に伴う吐き気に悩んでいる方へ整体も行っています。お困りの方はぜひご相談ください。