最近、腰痛や背中の痛みなど、ご自身の不調が気がかりになっていませんか。
身体の痛み以外にもほてりや急な発汗、そして冷えや動悸、息切れ。
なんだか今までと違う症状を感じたなら、それらは更年期による症状の可能性があります。
更年期による症状は人それぞれ違えど、男女問わず起こりうるものです。
この記事では更年期による腰や背中の痛みの原因や症状について解説し、また自宅でできるセルフケアについてご紹介いたします。
更年期に腰や背中が痛くなる原因
更年期とは45〜55歳ごろのことを指します。
この時期に差し掛かると体内のホルモンバランスに変化が生じ、女性の場合は女性らしい丸みを帯びた身体つきを保つエストロゲンが、男性の場合は男性らしい筋肉質な身体つきを保つテストステロンというホルモンが減少していく傾向があります。
このホルモンの減少により自律神経の働きに乱れが生じ、その影響で血行不良を引き起こしやすくなるのです。
血行不良により筋肉へ酸素を届けるのに十分な血液が行き渡らず、筋肉に乳酸などの疲労物質がたまりやすくなります。
その結果、肩や腰、背中を始めとする様々な部位の痛みへと繋がってしまうのです。
自宅でできるセルフケア
腰や背中に痛みが生じた場合は放置せず、身体を労りケアをしていくことが大切になります。
更年期による身体の痛みは血行不良よって引き起こされることが多いので、まずは運動やストレッチなどで身体を適度に動かすこと、そして身体を冷やさないようにするために日々の生活習慣を見直してみましょう。
身体を動かす
身体を動かすことは血行不良の解消だけではなく、更年期による様々な症状を和らげる効果も期待できます。
外に出掛けるのが億劫だったり、忙しくてまとまった時間が取れない場合は自宅でも手軽に行えるヨガやバランスボールなどの器具を使った運動を取り入れてみるのもいいでしょう。
また、3週間に渡り就寝前に10分間ヨガを取り入れたストレッチを続けることで更年期の症状などが改善したという研究報告もあるので、就寝前にストレッチを行うのも効果的と言えます。
体調が優れない時や運動やストレッチを行う時に痛みが出た時は我慢せず休むこと、そして何より継続していくことが大切なので、楽しく行えて無理せず習慣化できるものが望ましいでしょう。
血行を良くする
血行不良を引き起こす要因は更年期によるホルモンバランスの乱れだけではなく、日々の生活習慣の中にも存在します。
例えばお風呂はシャワーだけで済ませている、冷たい飲み物や食べ物をよく摂っている、呼吸が浅いなど。
身体の冷えによる血行不良は腰や背中の痛みを強める可能性があるので、入浴の際はぬるめのお湯にゆっくりと浸かり芯から身体を温めましょう。
そして身体を冷やさないような服装を心がける、冷たい飲食物をなるべく避けて常温や温かいものを摂るように心がけていくことが大切です。
また、腹式呼吸は横隔膜を刺激し自律神経を整える効果が期待できるので、日々の生活の中にゆっくりと深い呼吸を行う習慣を取り入れていきましょう。
まとめ
更年期による症状は個人差がありますが、身体の不調は誰しもがストレスを感じるものです。
ここまで更年期の症状の原因や対処法をお伝えしましたが、更年期は一生続くものではなく一時的なもの。更年期が過ぎ去ればまた調子が良くなり元気になると考えて、あまり思い詰めずに過ごしましょう。
無理をせず、気持ちが乗らない時には思い切って休むのも大切。肩の力を抜いて心を緩めれば身体も自然と緩んでいくはずです。