「明日仕事なのにぎっくり腰になってしまった…」
「毎日育児が大変なのにどうしよう…」
ぎっくり腰になってしまうと、思っていることができなくなってしまい本当に困ってしまいますよね。
できるだけ早く治すためにはどのようにしたら良いのでしょうか?実はぎっくり腰の痛みから早く解放されるためにできることがいくつかあります。
本記事で紹介する注意点を意識しながら過ごすことにより、職場復帰が早くなったり、いつも通りの生活に戻れるまでの期間が短縮する可能性もありますよ。
できるだけ早くぎっくり腰を治したいという方はぜひ、ご覧ください。
ぎっくり腰を早く治す5つのポイント
ぎっくり腰を早く治すために日常生活で注意できるポイントは以下の5つです。
- 痛みがひどくならない範囲で日常生活を維持する
- お風呂は痛みがおさまってきてから
- コルセットのつけ過ぎは禁物
- 痛みが強すぎる時は鎮痛薬もOK
- 夜寝る時はできるだけ楽な姿勢で
ひとつずつ解説していきます。
痛みがひどくならない範囲で日常生活を維持する
ぎっくり腰になった時に最も大切なのは、日常生活の動きをできるだけ維持すること。
なぜなら、腰の痛みがありながらでも体を動かしていた方が結果的に回復が早いことがわかっているからです。
もちろん痛みのレベルによってどの程度動けばいいのかは異なりますが、安静=回復が早いではないことは覚えておきましょう。
例えば、腰は痛いけど少しだけ我慢すれば家事ができるといった場合、痛みがひどくならないぐらいに家事を行なった方が良いですね。
1週間や1ヶ月という単位で見ればその方が痛みの引きも早く、再発率も低くないと言われています。
ぎっくり腰のときは必ず安静というのは過去の常識になったのです。
お風呂は痛みがおさまってきてから
お風呂に入るのは痛みがある程度引いてからにした方が良いでしょう。
腰の筋肉が損傷していることもあり、温めることで痛みが悪化する可能性もあるからです。
また、怖いのは湯船から上がった後に起こる急速な体の冷え。体をちゃんと拭かなかったり、季節が冬だったりするとお風呂後に急激に体温が奪われてしまうこともあります。
その結果、腰の筋肉が余計に緊張してしまい痛みが悪化してしまうケースもあるのです。
実際にぎっくり腰の後に湯船に入り痛みがひどくなってしまった患者さんが過去に数名いらっしゃいました。
ぎっくり腰の痛みが強い時はシャワーにするのが無難です。
コルセットのつけ過ぎは禁物
コルセットのつけ過ぎも注意です。何週間もコルセットをつけていると、筋肉の回復を遅れてしまい再発率も高くなってしまう恐れがあります。
痛みが強い場合はコルセットをすることはお勧めしますが、怖いからといって頼りすぎるのも危険です。痛みの回復とともにコルセットの装着時間を短くするなどの対処を必要です。
痛みが強すぎる時は鎮痛薬もOK
ぎっくり腰になった際、痛みがあまりにも強くてどうにも耐えられないという方もいます。
そのような時は鎮痛薬を飲んでもOK。痛みによって、さらに筋肉が緊張し悪循環に陥ってしまうこともあるためです。
鎮痛薬は常用しなければ体に大きな負担を与えることは少ないため、薬と上手に付き合うのもひとつの手段です。
「どうしても鎮痛薬が嫌だ…」という方はバファリンなど鎮痛作用が弱いものや、飲み薬よりも効果が少ない湿布などでも良いでしょう。
夜寝る時はできるだけ楽な姿勢で
夜寝る姿勢も重要です。
痛みが強い姿勢で寝てしまうと、筋肉が緊張してしまい起床時に起きられなくなってしまうこともあります。
おすすめの姿勢は膝の下に枕をいれて仰向けか横向きです。
ぎっくり腰の正しい寝方については以下の記事で紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
ぎっくり腰になったらやってはいけない2つのこと
ここからはぎっくり腰になった際にやってはいけないことを紹介します。
上記で解説した早く治す方法もそうですが、これから解説するNG行為を避けることも大切です。
先にやってはいけないことをいうと、
- 鎮痛薬を飲みすぎる
- 安静にしすぎる
です。ひとつずつ解説していきます。
鎮痛薬を飲みすぎる
鎮痛薬を飲みすぎてしまうと、体に負担がかかり悪影響を及ぼしてしまいます。ぎっくり腰の痛みが激しい初期の頃には鎮痛薬を飲んでも構いませんが、2周間や1ヶ月程度経過しても鎮痛薬を飲むのはオススメできません。
また、鎮痛薬は痛みの感覚を抑えてしまうため無理に動いてしまい体の歪みにも繋がります。
鎮痛薬を飲みすぎてしまうほど痛みが悪化している場合、自分のケアだけで治すことは難しいかもしれません。整形外科や整骨院を利用し、しっかりと体を整えましょう。
安静にしすぎる
安静にし過ぎてしまうのもぎっくり腰に逆効果です。先述したように痛みがひどくならない程度に普通の日常生活を過ごすことが、早く回復させるために必要な要素。
以前は安静にすることがぎっくり腰を治すコツと言われていました。しかし、研究によって安静にすることで、
- 痛みから回復が悪く
- 職場復帰も遅く
- 再発率も高い
ことがわかりました。
ぎっくり腰を発症したばかりは安静にすることも止む終えませんが、2〜3日以上安静にするのが基本的にNG。
痛みを見ながら活動をしていきましょう。
まとめ
この記事ではぎっくり腰から早く回復させるための方法をお伝えしました。
解説したように最も重要なことは、安静にしすぎず痛みをみながら動くことです。これを行うことによって、職場への復帰も早く、痛みから解放されやすくなります。
また、当院ではぎっくり腰の治療にも力を入れています。「1日でも早くぎっくり腰を治したい」という方はぜひ、当院へご相談ください。