ぎっくり腰は「急性腰椎捻挫」とも呼ばれ、突然腰あたりに激しい痛みがはしることが特徴です。
ぎっくり腰といえば重い荷物を持ち上げた時や、激しいくしゃみをした時などになってしまうイメージを持たれる方も多いでしょう。
しかし実際には立ち上がるだけ、寝返りをうつだけなどの何気ない日常生活動作でもぎっくり腰になってしまうことがあります。
よって、ぎっくり腰を起こしてしまった直前の行動はあくまでも「きっかけ」に過ぎず「原因」ではありません。
ぎっくり腰になってしまう原因は人により様々で、それらが重なりあってぎっくり腰になってしまうと考えるべきでしょう。
実は未成年(10代)のぎっくり腰も増えている
ぎっくり腰は中高年層に多いイメージですが、実は現代では未成年のぎっくり腰も増加傾向にあります。
もちろん激しいスポーツなどがきっかけになるぎっくり腰が多いですが、以下のような要因も考えられます。
- 幼少期からの不良姿勢
- 生活用品の過保護化
- 運動不足
スマホやゲームの普及で長時間にわたり背中を丸めた姿勢や、脚を組んだ姿勢で行うことで知らないうちに筋肉は緊張状態に。
さらにそのような遊びが主体となることで外で遊ぶ機会が少なくなることで未成年(特に小児)の運動不足が問題視されています。
また、椅子やソファなどの生活用品も座り心地を重視する商品が多いあまりに身体が過保護に扱われ、結果弱くなってしまうという問題点も。
そうしたいくつかの要因が重なりあうことで現代の未成年の腰は衝撃に耐えることが出来ないくらい弱くなってしまっていることでぎっくり腰になってしまうことが考えられます。
原因は筋肉疲労やストレス
ぎっくり腰の主な原因の多くは筋肉疲労です。
未成年のぎっくり腰でも少し触れましたがぎっくり腰は突発的になってしまうものと思われがちですが、筋肉疲労は突発的ではなく日頃から徐々に蓄積されていくものです。
もちろん筋肉疲労になってしまう理由は人により様々ですが、日常生活の姿勢や身体の使い方、食生活の乱れにより栄養不足や栄養過多なども筋肉疲労に繋がってしまいます。
た、ストレスなどにより自律神経が乱れたり、自宅に引きこもった生活を送ることにより筋肉が緊張した状態になり少しの動作でぎっくり腰になってしまうケースも多くみられています。
ぎっくり腰の対策
月並みの言葉になってしまいますが、ぎっくり腰の対策は日頃から正しい生活を送ることです。筋肉を疲労させないためにもバランスの良い食生活をおくり、睡眠をしっかり摂りましょう。
また、脚を組んだりなどの不良姿勢は身体のバランスを崩してしまい筋肉へストレスを与えてしまうため注意が必要です。
もし、それでもぎっくり腰になってしまった時に自分自身で出来ることは「安静と冷却」です。
ぎっくり腰になってしまうと直ぐに病院や整骨院に行こうとする方がいますが、起き上がるのもやっとの状態で地面を這うように病院や整骨院に行くことはかなりの労力を必要とするうえ、その行動自体で症状が悪化してしまうことも考えれます。
まずは落ち着いて、患部(痛みがある場所)をアイシングするようにしましょう。おすすめはアイスバックを使用した氷水でのアイシングです。
保冷剤などでアイシングすると表面温度がマイナスになってしまっていることがありますので凍傷のおそれがあります。
1~2日行うと少しずつ動くことが可能になってくることが多いため病院や整骨院の受診はそれからでも遅くはないでしょう。
まとめ
「ぎっくり腰はクセになる」という言葉は迷信です。
ぎっくり腰は今回ご紹介した注意点を守って頂ければ十分に予防することが可能です。
今まで毎年のようにぎっくり腰になってしまった方も今日から是非予防対策をしてみて下さい。