腰からお尻、脚へ掛けての痺れや痛みなどの不調。
いわゆる「坐骨神経痛」という症状に長い間悩まされている人も少なくありません。
症状も人それぞれで、軽度の痺れやだるさなどを時折り感じる人から、常にお尻や脚への激しい痺れや痛みで辛い思いをしている人まで多岐に渡っています。
そんな坐骨神経痛に対する疑問で最も多いのが「いつ治るの?」という症状緩和までの期間への疑問。
今回は坐骨神経痛の中でも「坐骨神経痛の症状が改善するまでの目安」を解説していきます。
坐骨神経痛の症状が改善するまでの期間
結論から申し上げますと「坐骨神経痛の症状改善に目安はない」という結果に至ります。
理由は簡単で、坐骨神経痛と一言で言っても症状の度合いが全く異なるから。
例えば、
- お尻が軽く痺れる・痛む人
- 腰から脚に掛け激しく痺れる・痛む人
両者は、どちらとも坐骨神経痛の症状ですが、その度合いは全く別物。
この両者の改善までの目安が同じということは考えづらく、症状が酷い場合の方が症状改善までの目安が長くなることが一般的です。
実は、坐骨神経痛はあらゆる症状の中でも、症状の度合いの差が人によって異なりやすく改善までの目安が立てづらい厄介な症状。
早ければ数週間で症状が改善される人もいれば、数ケ月・または、数年という長期間で坐骨神経痛の症状で苦しんている人も多いです。
坐骨神経痛の治療法
長期間坐骨神経痛に苦しんでいると少し諦めムードが漂ってくるもの。しかし、坐骨神経痛には様々な治療法が存在するのはご存じですか?
もし、あなたがこれまでの坐骨神経痛の症状を改善するために、ひとつの治療法しか知らずに受けて来ていたのであれば他の治療方法を試してみるのもひとつの手。
ここでは代表的な坐骨神経痛の治療方法をいくつかご紹介していきます。
薬物療法
病院やクリニックで多く取り入られている治療法のひとつが「薬物療法」。
特に薬物療法で代表的なものでいえば「鎮痛薬」いわゆる「痛み止め」ですね。
鎮痛薬を服用することで、坐骨神経痛を引き起こしてしまっている炎症を抑える効果や、痛みを感じているセンサーを鎮めることが主な役割です。
また、症状が酷い場合にはブロック注射を処方することもあり、早い人ではその日に症状が緩和する人も。
ただし、薬物療法といえども万能ではなく当然個人差が出ること、またブロック注射をはじめとした鎮痛薬は乱発できないことは念頭に置いておかなければいけません。
理学療法
理学療法を分かりやすく言えば「リハビリテーション」。その代表的な内容は、
▼運動療法
痛いからとただ安静にするのではなくストレッチや筋肉補強トレーニングなどを行うことで筋肉の血流を促進しながら痛み物質や疲労物質を取り除くことが目的。
▼電気療法
電気刺激により筋肉の血流を改善させ、痛みを伝える神経を抑えこむことが目的。
▼温熱療法
温めることで血管を拡張させ、血流の促進を促す効果や、リッラクス効果で痛み刺激を緩和させることが目的。
装具療法
装具療法で用いる装具は皆さんご存じの「コルセット」
コルセットを装着することで、腰や骨盤の動きを抑制することができ、腰を曲げたり捻ったり、歩いたり、しゃがんだりという動作時に痛みを軽減させることができるのが主な役割です。
ただし、ずっとコルセットを装着していれば良いわけではないため着脱のタイミングが難しく専門家によっても見解が分かれることが難点。
まとめ
坐骨神経痛には様々な治療法があることはご理解頂けましたでしょうか?
しかし、やはり一番大事なことは「なぜ坐骨神経痛になってしまったのか?」ということ。
坐骨神経痛は症状にばかりがクローズアップされて、なかなか原因に目を向ける人がいないことが現状です。
例えば、日常生活の不良姿勢から身体のバランスを崩してしまったことが根本の原因で坐骨神経痛を引き起こしてしまったのであれば、目を向けるべきは不良姿勢です。
一時的に薬物療法などで痛みが緩和してもまたすぐに坐骨神経痛をくり返すという惨事にならないように、身体のバランスを整えることに精通した整体院にも一度来院されてみることも、あなたの坐骨神経痛を改善させるベストな方法になるかもしれません。