突如やってくる謎のしびれ。
「このしびれは何?」「どこが悪くてしびれているの?」と思い悩む人も多いのでは?
手やお尻や足などのしびれは一般的に末梢神経障害と呼ばれ、その特徴や原因も様々です。
今回は、そんな末梢神経障害についてを詳しく解説していきます。
現在、しびれに悩んでいる人は是非ご覧ください。
末梢神経障害ってなに?
末梢神経障害とは、末梢神経という脳や脊髄から枝分かれように張り巡らされた神経のこと。
末梢神経を3つに大別すると「運動神経」「感覚神経」「自律神経」となります。
これらの神経が様々原因で傷ついてしまうことで、しびれや痛みや不調などの症状が出てしまうことを末梢神経障害といいます。
しびれの場所で病名は異なる末梢神経障害
末梢神経障害といっても、しびれが出現する場所で疾患名が異なります。
手のしびれがある場合
①手根管症候群
手根管とは、手首の部分にある腱や正中神経が通る空間のこと。
この部分が何かしらの原因による圧迫されることで手根管の中を通っている正中神経が刺激されしびれが出る疾患を手根管症候群といいます。
主に親指から薬指にかけてのしびれが出現することが主な特徴です。
②肘部管症候群
肘部管とは、肘の内側にある尺骨神経が通る空間のこと。
この部分が何かしらの原因による圧迫されることで肘部管の中を通っている尺骨神経が刺激されしびれが出る疾患を肘部管症候群といいます。
主に小指や薬指の小指側にしびれが出現することが主な特徴です。
腰~お尻のしびれがある場合
①上殿皮神経障害
上殿皮神経とは背骨からお尻の皮膚へ張り巡らされた神経のこと。
この部分が圧迫されたり、傷ついたりすることで腰からお尻にかけてのしびれや痛みが出現する疾患を上殿皮神経障害といいます。
②梨状筋症候群
梨状筋とはお尻の部分にある筋肉のこと。
この筋肉の下を坐骨神経が通過しているのですが、梨状筋が硬くなったり、厚くなったりすることで坐骨神経を刺激させてしまうことでお尻や腿にしびれる疾患を梨状筋症候群といます。
・足のしびれがある場合
③腓骨神経障害
腓骨とは膝下の外側にある骨のこと。
この骨の外から内側に回り込んでいる神経を腓骨神経と呼び、その腓骨神経が何らかの理由により刺激されて膝から下の足の外側や、足の甲にしびれが出現する疾患を腓骨神経障害といいます。
④足根管症候群
足根管とは、足の内側(内くるぶし)の部分にある足の向かう神経や動静脈が通るトンネルのような空間にこと。
この部分が圧迫されたり、刺激されることで神経が刺激され足の裏前方部分にしびれが出現する疾患を足根管症候群といいます。
どうして末梢神経障害になるの?原因は?
それぞの説明見て何となく分かった人も多いかもしれませんが、実は神経が何故刺激されてしまうのかという正確原因ははっきりとしていません。
しかし、日常生活のご自身の姿勢や、運動不足などが要因のひとつであることは間違いないため常日頃からご自身の身体に気を配ってあげることが大切です。
末梢神経障害の改善方法とは?
医療機関などで治療を行う場合は、投薬治療やリハビリテーションが行われる場合が多いでしょう。
しかし、明らかな原因(ガングリオンなど)や、症状が酷い場合には刺激させている部分の手術を行う場合もあります。
ご自身では先述したように、常日頃から姿勢に気を付けたり、適度な運動を行うことが大切になります。
まとめ
末梢神経障害については何となくご理解頂けましたか?
しびれの場所により疾患名こそ違いますが、メカニズムとしてはどの末梢神経障害も似ています。
厄介なしびれに悩まされないように、日頃からしっかりと自分の身体と向き合うようにしましょう。
また、もししびれが出現した場合はひとりで考え込まずにお近くの医療機関などに相談してみることをおすすめ致します。