40歳を超えてくるとさまざまな不調がでてきますよね。
年齢を重ねるごとに自分の体の衰えを感じる。そう思っている方も多いのではないでしょう。
とくにめまいは女性で悩む女性は数多く、毎日の生活に支障をきたしてしまいます。
ここではめまいと更年期にフォーカスをあて、その年代で起こりやすいめまいを解説していきます。
更年期障害とめまいの関係
更年期障害の症状のひとつとして、めまいや立ちくらみはよく起こります。
また、一時的ではなく継続的に症状が出てしまうことで日常生活に大きな支障をきたすこともしばしばです。
更年期障害で起こるめまいの特徴はフワフワしたり、頭がボーッとしたり、あるいは立ちくらみのような症状がメイン。
メニエール病のようにぐるぐる回ったり、真っすぐ歩けないほどの立ちくらみが出ることが少ないです。
ちなみに更年期とは閉経の前後5年程度の期間のことを指します。年齢でいうと45〜55歳にあたるため、この時期にめまいを感じるようなら更年期障害の可能性があります。
めまいを起こすその他の原因
めまいは更年期障害だけでなく他の原因でも起こります。
代表的なめまいの原因は、
- PMS（月経前症候群）
- 良性発作性頭位めまい症
- メニエール病
- 突発性難聴
ひとつずつ解説していきいます。
PMS（月経前症候群）
PMSとは、月経前に女性ホルモンの変化によって起こる症状のことを言います。
腹痛やからだのだるさ、疲労感、イライラなど感じる症状は多岐に渡ります。
めまいもPMSの症状のひとつです。
めまいが起こっている時期がちょうど生理前に当たる場合が、PMSによってめまいが起こっている可能性があります。
月経の開始に伴い、めまい症状が消えるかどうかを意識してみましょう。
良性発作性頭位めまい症
これは耳の中にある内耳と呼ばれる器官で異常が起こることにより発生する疾患です。
内耳のなかにある耳石という、炭酸カルシウムの塊がなにかの原因で剥がれてしまうことでめまいを発症します。
実は人の平衡感覚はその耳石によって感知しているため、これが剥がれてしまうとしっかりとバランスを取ることができないのです。
良性発作性頭位めまい症は意外と多く、内耳が原因で起こる約6割にあたると言われています。
ちなみにこのあと紹介するメニエール病も内耳で起こるめまいですが、発生率は2割以下と考えられています。
メニエール病
メニエール病とは、30代〜50代に多く起こるめまいです。逆に高齢者にはあまり起こりません。
先述した良性発作性頭位めまい症と同じく、内耳に異常が起こることでめまいが発生すると考えられています。
より具体的にいうと、内耳の中に過剰にリンパ液が溜まった状態になるのがメニエール病です。
ストレスや睡眠不足・疲労・気圧の変化などが根底にあり、メニエール病を発症すると言われています。
突発性難聴
突発性難聴とは、何の前触れもなく片耳の聞こえが悪くなってしまう、あるいは失われてしまう疾患です。
とくに40代〜60代で多く見られます。
原因ははっきりしていませんが、ストレスや過労、睡眠不足など複数の原因が組み合わさって起こると言われています。
突発性難聴が発生する前後に耳の詰まった感じやめまいや吐き気を感じることも。めまいを感じたあとに急激に耳が聞こえづらくなった場合、突発性難聴の可能性があるため注意しましょう。
めまいで行くべき診療科は？
めまいは様々な疾患に伴って起こるため、受診すべき診療科を選ぶのがなかなか難しいです。
しかし、とくに45〜55歳という年齢でとくに原因が思い当たらない場合は婦人科を受診することをおすすめします。
まずは更年期障害を疑ってみて、その後他の診療科をあたってみるという流れが効率的でしょう。
また、もしもめまいだけでなく激しい頭痛や手足のしびれ、呂律が回らないなどの症状を伴い場合は脳神経外科の受診をおすすめします。
ココに注意
激しい頭痛や手足のしびれ、呂律が回らない場合は脳出血や脳梗塞の疑いがもたれます。
このような場合、緊急に対応する必要があります。早急に病院を受診しましょう。
まとめ
45〜55歳ごろに起こるめまいはまず更年期障害を疑う必要があります。しっかりとした診断を受けたい場合、婦人科への受診がおすすめです。
また万が一、手足の痺れや喋りづらさを感じた場合は脳の異常が起こっている可能性があります。
一刻も早い対応が必要なので、早急の病院へ受診しましょう。
