頭痛が一度起こってしまうとなかなか治まらず、鎮痛薬の力を借りたくなりますよね。
しかし、鎮痛薬の種類は多くあるためなにを選んだ良いかわからない方も多いです。
『配合されている成分が違うから自分にあっている鎮痛薬がわからない…』
『できるだけ眠くならない薬はどれだろう…』
このような疑問がでてくるかもしれません。
そこでこの記事では頭痛に効果的な鎮痛薬を紹介していきます。ぜひ、ご覧ください。
鎮痛薬の種類は?効果と副作用を踏まえて解説
頭痛に効果的な鎮痛薬は数多くあります。
薬局に売られているものでとくに有名なのは以下の鎮痛薬です。
- ロキソニンS (ロキソプロフェン)
- イブA錠EX (イブプロフェン)
- タイレノール(アセトアミノフェン)
- セデス・ハイ(イソプロピルアンチピリン)
それぞれ含まれている成分が異なるため効果は若干違います。
効果を表でまとめると、
成分名 | 効果の強さ | 持続時間 |
ロキソプロフェン | ◎ | △ |
イブプロフェン | 〇 | ◎ |
アセトアミノフェン | △ | 〇 |
イソプロピルアンチピリン | ◎ | ◎ |
です。
これを踏まえてひとつずつ解説していきましょう。
ロキソニンS(ロキソプロフェン)
鎮痛薬の中で最も有名といっても過言ではないのがロキソニンです。このロキソニンには『ロキソプロフェン』という成分が配合されています。
ドラッグストアで販売することは禁止されていましたが、2011年に法律が改訂され販売ができるようになりました。
ロキソニンの特徴は鎮痛効果が高いこと。ロキソニンは市販で売られている鎮痛薬の中で鎮痛効果が強い薬だといえます。
また、効果がでるまでの時間が短いという特徴もあります。個人差がありますが15~30分程度で効果が出始めることも。
より正確にいうとロキソニンの添付文書によるとロキソプロフェン60mgを飲むと、15分以内に20%、30分以内に54%の患者さんに効果を発揮します。
しかし、効果の出現が早い分、効き目がなくなってしまうのも早い。2時間半程度で体内の薬の量は1/4になってしまうのです。
まとめ
ロキソニンは鎮痛効果が高く、効果がでるまでの時間が早い。しかし、効果の持続時間が短いという特徴があります。
イブA錠EX(イブプロフェン)
こちらも非常に有名な鎮痛薬です。イブプロフェンという薬剤成分が含まれている薬ですね。
お気づきの方もいるかもしれませんが、ロキソニン・イブの主成分ともに〇〇プロフェンという名前がついています。
この2つはプロピオン酸系という同じ仲間に分類されるお薬です。
特徴としてはロキソニンと比較してよりも効果が長く持続する代わりに、鎮痛効果は若干弱いです。弱めの鎮痛薬を探している方にはピッタリでしょう。
また、安く購入できることから現在でも非常に人気の薬です。
まとめ
ロキソニンよりも鎮痛効果が弱く、効果の持続時間が長いという特徴があります。
タイレノール(アセトアミノフェン)
今まで紹介した鎮痛薬とは違った特徴を持っています。
鎮痛効果や炎症を抑える効果が少ないものの、素早く効果を発揮し、胃への負担がほぼないのが特徴です。
そのため、15歳以下の子供にも使用することができます。また、鎮痛効果が少ない分、長期的な使用も可能です。
しかし、一点注意しなければいけない点があるとすれば肝臓への負担です。肝臓に負担がかかるので肝臓の病気をお持ちの方は高齢者は少し気を付けながら服用する必要があるでしょう。
まとめ
鎮痛効果は弱いものの、素早く、そして効果が長く続く。胃腸への負担も少ない。
セデス・ハイ(イソプロピルアンチピリン)
ピリン系と呼ばれる薬剤成分が含まれている鎮痛薬です。
『頭痛にはこれが一番!』という方もいるほど人気があります。特徴は鎮痛効果の強さ。
痛みを抑える作用が強いのでひどい頭痛にもよく聞きます。しかし、眠くなりやすい成分が配合されているので、車の運転などには不向きです。
また、時折ピリン系薬剤に対してアレルギーを出してしまう方もいます。心配な方は医師へ相談してから服用するようにしましょう。
眠くならない鎮痛薬にはどんなものがあるの?
眠くならない鎮痛薬で有名なのは、
- ロキソニンS
- ロキソニンSプラス
- イブメルト
などです。
他にも多くありますが、基本的には『アリルイソプロピルアセチル尿素』という成分が配合されていない鎮痛薬は眠気を引き起こしません。
アリルイソプロピルアセチル尿素は薬剤成分を高める目的で配合されているものであり、これが入っていると副作用として眠気が出てしまうのです。
しかし、ごくまれにロキソプロフェンナトリウムで眠気を引き起こしてしまう方もいます。そのため、細かな体質を考慮すると一度服用してみて試してみるのが一番です。
まとめ
頭痛に効果的な鎮痛薬は、
- ロキソニンS (ロキソプロフェン)
- イブA錠EX (イブプロフェン)
- タイレノール(アセトアミノフェン)
- セデス・ハイ(イソプロピルアンチピリン)
です。
それぞれ配合成分が違うため、発揮される作用が違います。そのため自分の目的にあった薬を選んでみましょう。
参考文献:痛みと鎮痛の基礎知識