更年期障害の治療法には様々な種類があります。
その中でも代表的なものは
- ホルモン補充療法
- 漢方療法
- その他の薬物療法
- 食事療法
- 運動療法
です。
この記事ではこれらの治療法を解説して、『どのような治療法を選べばよいか?』と、疑問に対しヒントを提供していきます。
ぜひ、ご覧ください。
更年期障害の治療法
先述したとおり、更年期障害の代表的な治療法は以下のようなものになります。
- ホルモン補充療法
- 漢方療法
- その他の薬物療法
- 食事療法
- 運動療法
ひとつずつ解説していきます。
ホルモン補充療法
更年期障害は女性ホルモンが低下することによって心身に症状がでてしまう疾患です。
そのため、ひとつの治療法として女性ホルモンを補充する療法があります。それがホルモン補充療法です。
ホルモンの低下に対し、必要最低限のホルモンを補充することで体内の変化を緩やかにするのが狙いです。
根本的な治療法ではありませんが、欧米では更年期障害に悩む半数の女性がホルモン補充療法を受けているとの報告もあり、一般的になりつつあります。
女性ホルモンが急激に低下してしまうと、体調の変化が一気に訪れてしまうためつらい症状に悩むことになってしまいます。
年齢や症状によって微妙に異なりますが、2種類の女性ホルモンを補充しスムーズに閉経に向かわせるのがこの治療法の特徴です。
漢方療法
ホルモン補充療法は自然に反しいていると考える方も少なくありません。
そこで総合的な治癒力向上を目指し、症状緩和を目的とする漢方療法も人気を集めています。
更年期障害によって起こる肩こり・頭痛などは『お血』が原因であると考え、それを改善するための漢方が処方されます。
また、イライラや冷え、髪の毛が抜ける、皮膚の乾燥、疲れやすいなどに対してもホルモン分泌低下ではなく、症状に対し目を向けて治療を行なっていくのが特徴です。
急激な改善はないかわりに体に優しく、副作用もほとんどないためより安全な治療法と言えるでしょう。
その他の薬物療法
更年期障害が原因で精神的な乱れを強く感じている場合には抗うつ薬などが処方されることもあります。
しかし、これはあくまでも対症療法であるため抗うつ薬で精神不安が治るわけではありません。
具体的な治療法について医師と相談のもと進めていく必要があります。
食事療法
食事情報も有効な治療法のひとつになり得ます。
ホルモンはタンパク質を原料として生成するため、もしも栄養バランスが普段から崩れてしまっている場合上手にタンパク質をつくることができないかもしれません。
そのため、どのような食事をしているかも更年期障害にとって大切なものになってくるのです。
おすすめは普段よりも多くタンパク質を摂取することです。繰り返しになりますが、女性ホルモンの原料はタンパク質です。
卵・お肉・お魚には豊富なタンパク質が含まれているため積極的に食べることをおすすめします。
また、タンパク質はホルモンだけでなく血液や筋肉、関節、内臓の原材料になります。タンパク質が健康の基本になりますので、ぜひ摂取しましょう。
運動療法
様々な研究によって更年期障害に運動療法が有効だということが徐々に明らかになってきました。
国内でも自転車やウォーキング、水中歩行をおこなうことで『更年期症状の重症度を表す指数が、運動前に比べて明らかに減った』という結果が報告されています。
毎日継続することは難しいにしても、週3〜4日程度は適度な運動を取り入れるべきでしょう。
体の歪みを整えるのも効果的
体の歪みがあると自律神経が乱れやすく、更年期障害の症状が悪化してしまうこともあります。
そのため、骨盤や背骨の歪みを整えることが大切です。体を整えることによって、筋肉が緩み、関節の動きがスムーズになり、自律神経の安定します。
当院でも更年期障害の治療に力を入れていますので、ご相談ください。
まとめ
更年期障害には様々な治療法がありますが、なにを選択すれ良いか自分ではなかなかわかりません。
そのため、まずは専門家の意見を聞くことが大切です。そのアドバイスをもとにどんな治療法を取り入れるかを決めることをおすすめします。
更年期障害は長いと数年間の症状に悩まされてしまいこともあります。そのため、早めに対策をして少しでも症状緩和に努めていきましょう。